デジタル式圧力計を使うメリットとは?
水や空気、油などの圧力測定が可能な圧力計。こちらの機器には「機械式圧力計」と「デジタル圧力計」の2つの種類があります。昔から利用されているのは、機械的構造を持つ機械式圧力計です。それに対して、近年利用が増えているのが、デジタル構造を持つデジタル圧力計です。
どちらも圧力測定の役割を持つ機器ということに変わりはありません。しかし、構造の違いによる特徴の違いはあり、使い方や扱いやすさも異なります。今回は、機械式圧力計ではなくデジタル圧力計を使うメリットを解説します。
メリット1:読みやすい
デジタル圧力計は、測定結果がデジタル表示されます。機械式圧力計との読みやすさの違いは、アナログ時計とデジタル時計の違いを思い浮かべていただくと分かりやすいでしょう。指針が示す細かい目盛りを読まなければならないアナログ時計と同じ表示方法が、機械式圧力計です。機械式圧力計の表示では、即座に目盛りの数値を読むことが難しいです。しかし、デジタル圧力計ならば、液晶に数値が算用数字で表示されるので、忙しい時や余裕のない時でも測定結果を読み取りやすいというメリットがあります。
メリット2: 暗所でも見やすい
デジタル圧力計にはバックライト機能がついています。明かりをつけられるので、暗い場所でも表示されている測定結果を読みやすいです。任意にライトをオン・オフできる機能のほか、一定時間後に自動的にライトがオフになる機能、ライトの点灯時間を設定できる機能などを持つ製品があります。
メリット2: 制御しやすい
デジタル圧力計は、圧力変化が生じた際、あらかじめ設定された圧力に達したり、圧力差が一定になったりした時に、接点信号が出力される仕様になっています。接点信号が出力されると、自動的に電源のオン・オフ動作が起こります。これによってブザー、ベル、パイロットランプなどの警報を鳴らすことができます。また、モータ、ポンプ、コントロールバルブなどのプロセスの制御がしやすくなっています。
もちろん、機械式圧力計と比較して、デジタル圧力計にもデメリットと言える部分はあります。電源がなければ使うことができないというのがその1つです。作業中に電池が切れてしまった時、あるいは電源がない環境下では使用することができません。しかし、正確さとともに迅速さが求められる業務においては、機械式圧力計よりもデジタル圧力計が扱いやすいのではないでしょうか。
おすすめのデジタル圧力計には、たとえば、クローネ社[公式URL]の製品があります。精度に優れているのはもちろんのこと、デジタルならではの多種多様な機能を備えています。その中でも、クローネ社のデジタル圧力計を購入すると、オプションで利用できる「2つの無線出力機能」は、測定値をパソコンで管理・モニタできるという便利な機能です。この機能を利用することで、従来は手描きで行われたデータの入力がパソコンでできるようになり、転記ミス防止に繋がります。また、データを保存する装置「データロガー」を用意する必要がないので、コストを軽減するという利点もあります。
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